東京ディズニーランドで“突然”パレード中止…批判も 一方で「最大1880円引き」チケット求め争奪戦が

東京ディズニーランドのパレードが12日、全て中止となりました。原因は、工事でできた地面の傾斜だということです。突然の中止に、「開演前に告知すべき」と批判が相次ぎました。一方、周辺では「イベント割」の開始を受けた“割引チケット”を求める人たちの姿が…。

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東京ディズニーランドは、ハロウィーンイベントのまっ最中です。新型コロナウイルスの影響で、今年は3年ぶりの通常開催でしたが、12日朝、ディズニーランドの目玉である「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」など、4つのパレード全てが中止になりました。

ディズニーランドの来園者
「えっ、そうなんですか! 初めて知りました。普通に残念!」

「ショックですね。それ(パレード)を楽しみにして、今日は孫と過ごそうと思って来たんですけど」

さらに、パレードがないと知り、帰る人もいました。

ディズニーランドの来園者
「もうこのまま帰ろうかなって思ってます。パレード見られないから、じゃあもういっかって」

突然の中止、そのワケは…。

園内で12日に撮影された映像には、“人だかり”ができている場所が映っていました。その場所は、道の一部が柵で囲まれ、通れないようになっていました。柵があったのは、スペース・マウンテンなどがあるトゥモローランドというエリアで、中止になった4つのパレードは、全てこの場所を通るのです。

運営会社は、「きのうの閉園後に配管工事をする中で、地面に傾斜ができてしまった」と説明。工事の際、掘削箇所にアスファルトを入れたところ盛り上がってしまったため、安全上の理由から中止を決めたといいます。

この中止に、SNSでは“穴キャン”が話題となり、トレンド入り。ディズニーランドなどで悪天候の時にパレードがキャンセルになることを“風キャン”、“雨キャン”と表現するのになぞらえて、「パレードルートが陥没して中止、“穴キャン”」といった投稿がみられました。

さらに、「返金してもらえるかなぁ」「分かってたなら開演前に告知すべき」といった声もあがり、事前告知なしの中止に批判も相次ぎました。運営会社は、「13日はパレードを再開する予定で準備しているが、中止となった場合は来園者のみにお知らせする」としています。

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そのディズニーランドの周辺では12日午後2時ごろ、携帯をじっと見つめる人たちの姿がありました。皆、手にはスマートフォンが…。

――今、何をしているんですか?

「午後2時から発売する、割引で買えるチケットがあって」

お目当ては、割引チケットでした。東京ディズニーランドと東京ディズニーシーは「イベント割」の開始を受け、ワクチンの3回接種している人などに対し、12日から日付指定の「1デーパスポート」を2割引きで販売していて(※なくなり次第終了)、チケットが9400円の日の場合は7520円と、最大で1880円も安く買えるのです。(大人の場合 ※チケット価格は変動制)

そのため、チケットの争奪戦になっていました。人々はスマートフォンで、チケット購入サイトにアクセスしようとしていました。

割引チケットを購入したい女性
「だめですね、全然。動かないです、(チケット購入)サイトが混雑してて」

女性のスマートフォンには「ただいまサイトが混雑しております」「サイトにアクセスできる推定時間 1時間以上」「待ち時間の目安 1時間以上」の文字が表示されていました。

この状況に、購入を希望する人々は、気が気じゃない様子。

割引チケットを購入したい男性
「仮に(購入サイトに)入れても、売り切れてるとかも(ある)」

そして25分後、別の女性2人組から歓声があがりました。

割引チケットを購入したい人
「あ、きた! おー、すごいすごい!」

ただ、サイトにつながり喜んだもつかの間…

――どうしました?

割引チケットを購入したい人
「戻されちゃって…。(画面に)“もう1回、入ってください”って(表示が出た)。…涙、出ちゃうんだけど」
「泣かないで…」

あまりの状況に、購入を断念した人もいました。一方で、「仮に入れても、売り切れているかも」と心配していた男性からは、「先ほどのチケットですが、無事とれました!」と喜びのメッセージが届きました。約1時間後にチケットが購入できたといいます。

この割引の対象は13日から来年1月末までで、13日以降も別の日程をサイトで販売するということです。